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夢中になる事



NY光琳さんの要望を口実に、、一眼レフカメラを買いました。

そもそも、会社を訪れるカメラマンの影響で、徐々にカメラが欲しくなっていた
ので、、2週間悩んだあげく、JunTakagi氏お薦めのキャノンを購入。。。

IMG_0400.jpg

そのカメラで撮った写真。。初心者にしては良いのではないでしょうか・・。

撮ってみてプロの気持ちが解った事。 「夢中になる」 だから、汚れようが火花を被ろうが
お構い無しに、良いアングルを求めて行くのだと。。。

土井さんも、作業を始めると滅多に話さないし、話しかける雰囲気を出さないし、
話しかける事も出来ない。 仮に話しかけても、返答は全く無い事が多い。

モノを造ると言う事は、そう言う事なんかなぁ~
ある職人さんは「オレ、包丁作るのメチャ好きやねん!」っと言ってた。

そうゆう事なんだと思う。

包丁のねじれ



特に霞包丁(合わせ)は右に左に曲がる! コレはまあ、仕方が無く・・・。

本焼包丁と言えども、皮引きばっかりやってたら曲がってくる事が実際にありました。

本焼はともかく、霞包丁は、器用な調理師さんなら、まな板の上に包丁を乗せ
タオルで抑えてクイクイっと治してしまう事が出来たりします。
(修正に自信が無い方は止めた方が宜しいかと・・・。無償で修理出来ない事態に!)

昔、廉価な包丁を扱っていた頃に、包丁がねじれているのに気が付きました。
ある職人さんが、「霞が曲がるように、ねじれてくるもんや!」っと言った事を・・。

ねじれない包丁にする為には、鍛冶屋がしっかり叩いて・・・・・。
っと思っていたのですが、、、

この続きは、来月更新の酔心特集第二幕で!!


プロフェッショナル


今日は早朝から、撮影の為に土井さんの工場へ行きました。

今回は、アメリカの雑誌用撮影でフィルムのカメラマンさんが来ました。

JUN TAKAGI 氏

土井さんは左足骨折の為に2ヶ月程休養されていましたが、今日は
撮影の為とリハビリ(試し)で工場へ来て頂き撮影を行いました。

今月で81歳になられる土井さん! 
メチャ元気で、松葉杖も使わずヒョイヒョイ歩いていました(^^;
4月15日から仕事を始めてみるとの事です。

プロフェッショナルなカメラマンに共通する事は、撮影が始まると泥まみれに
なろうが、何しようが関係なく良い構図を探って撮影する事!

どんな絵が撮れたのか横からコソコソ見てましたが、一瞬一瞬を逃さない
集中力と言いましょうか・・・。 素晴らしいデス。


今日は、息子さんの逸夫氏が炉の前で作業を行い、その風景を撮影しました。
その光景を遠めに親方、敬次郎氏が「一人前になってきよった。」とつぶやいた
のが印象的でした。

「なんかあったら文句言うたってや!文句言わんと上達せんからな!」っと。。。
これから、更に一人前になるには、アレやコレを感覚で出来るようにならないと!
っと言う事を色々と聞きました。

息子を思う親心、健康で体が動く限り包丁を作り続けると言う敬次郎氏の言葉、
その一瞬一瞬を逃さないカメラマンのシャッター音。。

まだまだ、敬次郎氏は包丁を作るが、その先を考えているのが見え隠れしました。


「生きてる限り勉強やね!」

土井さんの言葉は、いつも胸に響く・・・。


この所、バタバタして何か抜けてるので、頑張ろうと想う。

松前寺田漁業部 海鮮市場

お薦めの海鮮市場情報

北海道に行った時に、お知り合いになった漁師さんが直販で海産物をネット販売します。

送料が若干必要になるかも知れませんが、相当美味しい物を入手できます!

酔心銀三鋼をご使用頂いており、ホッケの開きなどに活躍しているかと・・・。


僕自身も、ロック大澤氏からのご好意で毛蟹やマグロを沢山送って頂きました。

美味しい物を食べたい人は是非ご利用下さい。 超オススメです(^^)b

松前寺田漁業部 海鮮市場
↑レッツアクセス↑

引く距離、切れる深さ


会社でロック大澤氏(カメラマン)を待っています。 残業風に装ってます(^~^)

とっても静かで、落ち着きのひとときを迎えたので、本刃付の作業を行おうと・・・。

240mm身卸疾風LIGHTアウトレットバージョンです。

本刃付依頼を薄っすら受けていたのですが、お客さんも僕も薄っすらと忘れていて・・。
「途中までやっときますよ!あとは好みに仕上げて下さい。。」

ふふ、、途中までで終われる訳もなく・・。天然とかも出して土井さんの身卸を研ぎました。

ハマグリとか、凹凸を綺麗にするのも重要だけどシノギ筋を綺麗に立てるのも重要!
コレをヘロヘロにしては興醒めである。。 

若干のハマグリをつけているので、シノギ筋を研ぎに掛かると刃先砥石から離れる。
これが怖い事で、指の皮一枚を引いてしまった(><)

鯛で言うならば、銀色の皮が身に残っているよな状態に・・・。

しっかり切ってないので、痛く無いのですが切れた皮には綺麗に指紋が残っていたりして。。
あ~オカルトp(><)q

ちょっと触っただけ、刃先にちょっと触っただけなのに、しゅぱ~っと引けた。

引く距離と切れる深さを良く切れる定義として提案したい!

1cm引いて1cm切れ込む 【1:1】みたいな(^^;

上田さんは切れ過ぎても使いにくい(疲れる)ような事を言っていた。 
これは、自分でも体感して想像以上に切れるのも問題がある・・・。

まさに、今日は研いでいてそれを感じた・・・。本当ならそんなに切れてないハズ。。
想像以上に切れた!でも想像以上に切れたから薄く皮をはつってくれたのかも知れない。

これから、研ぎの特集とかやって行くと思うのですが、この比率も感覚や切れ味を伝える
方法として記載して行こうかなと思います。


DSC01293.jpg


↑これが今日の本刃付した包丁。。まだ50%くらいですね~↑

やっぱり土井さんの打った包丁はエエですわ~ これも売りたくない逸品(でも既に入金済み)
もっと多くの人に使って欲しいデス。 なので5月に入手し易い何かを考えます。
土井さんは今年80歳!


ロック大澤氏がまだ来ないので、もう少し研ぎます。
自分が砥ぐ音と、水が落ちる音で静々砥ぐのはエエですね! 和心{わこころ}な感じです。

手を入れれば!



最近の葛藤はプライドとの戦いでもあったりする。

手を入れれば入れただけ、良い物が作れる。
ある研ぎ職人は、研いでる時間よりも、包丁を眺める時間の方が長いと・・・。
単に包丁見てる(鑑賞)と言う事ではなく、次はドコを研いでどう動いて歪み
修正して・・・・。それを考えながら、包丁と対話しつつ砥ぐそうだ。。

コレが本当の意味で本霞研ぎの分類かと思う。
当然だけど、こんな事してたら1日10本しか研げないと・・・。

いい物を作る職人に共通するのは頑固である事!
一般人から見ると頑固かもしれないけど、職人にしてみれば良い物を作る
為には、当たり前の事だったり、自分の仕事に自信があるから故の頑固!

研ぎ職人さんは言う、「土井さんの打ったのは硬いわ~」 一手間も二手間も必要だとか・・。
量産する研ぎ屋は嫌がる、、、こだわりの研ぎ屋は「戦う!」その包丁を研ぎこなす!


最近、これが自分にも出てきて。。わざわざ藪に突っ込むような事をしてしまう。
「そんなん他所はやってないで~」 「めんどくさそうやな~」 そう言われる。。

でも気になったもんは仕方が無いじゃねぇか~~(><) 
気になりながら出荷したら、「あ~あれは誰が使うんやろ~」とか考えてしまう。。
↑手抜きしてんのかよ(笑)↑

40歳過ぎたら「ど~でも良くなるで!」っと言われましたが・・・・・。
ONとOFFを使い分ける必要があると言われますが・・・・。


話変わりますが、ホームページ製作は現在OFFです(^^;
5月にサーバー引越しなので、あまり更新しても移動が大変なので、怠けてます・・・・。

2GBと思ってたら20GBで、4月から料金一緒で40GBにできるようです。
それはどれくらい?と言われても良く解りませんが、ニヒヒな事が出来ます。

4月中旬からWebSite製作に励もうと!


更に話は変わりますが、秋頃、、、鋼材値上げの理由で価格変動がありそうです。。
オリンピック終わったら落ち着くと言われてますが・・・・。

そんなにも”ねばる”


一冬を越した木柄牛刀は木材部分が収縮して包丁中子と柄に段が出来る。
これは、結構痛く手を切る程では無いが、濡れた手で長時間触るとヤバイかも・・。

これを必死に磨いて、段を滑らかに加工していくのが、この時期大変な作業の一つ!
最近は樹脂製の洋包丁柄もあったりするので、数年後にはコレに変わるのだと。。
でも木のぬくもりは、エエもんだと思う。

綺麗に磨くと木柄は艶を出し、手に吸い付くようになる。
触っていて気持ちいい。。

そんなオタク的な事していたら、手から筋引包丁が滑り落ちた・・・。
しかも先から(><) 「あ~折角磨いていい感じやったのに、先飛んだよな~」
若干凹みながら、落ちた包丁を手に取ると、先が酷く曲がっている!!

洋包丁って粘りあるよなぁ~~

修理せねば!で研ぎ場へ行って気がついた。。。

「折れてくれた方が後々修理し易いやん!」 

昔、会社へ来た調理師さんが筋引を買う時の先を飛ばしてくれ!と言った事を思い出した。
「落としたら変に曲がるから直しにくい」そう言っていたように思う。

落とさないようにするのが一番なんですけどね・・・(^^;

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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