青一鋼本霞の研ぎ
今日は、青一鋼本霞と伝承の本刃付けを行いました。
伝承は、普通に研げば簡単に本刃付け完了するので、奇抜なテクニックを使う事なく
切刃を研ぎ上げる事ができます。 今日は本当にその研ぎ易さを実感しました。。
これで、妙な形状に研ぎ上がってしまうのであれば、砥石が変形(反ってる)してるか
基本的な研ぎが出来ていないかの、どちらかになるのではないでしょうか。。。
教科書通りの研ぎが出来れば確実に良い研ぎが行えると心底思いました。
この伝承の構造を作り上げている刃研師さんに、青一鋼本霞の薄刃を研ぎ上げてもらいました。
薄刃と言うのは、研ぎの中でも最も難しい部類の包丁で、これは調理師さんも感じられている
と思います。 製造側も同じように、基本的な研ぎを行うのは神経を使う包丁であります。
その包丁を、今日砥石に当てました。
薄刃の本刃付けも、難しく気を使わないと、どんどん刃が破れて変形しようとします。
出来るだけ先の方を砥石に当てないように、のりしろを合わせていくのですが、
ペタっと砥石に当てて、普通に研ぐだけで均等に研ぎ上がってきます。
やはり切刃には多少のエクボが出てきます。 でも均等に当たるのでグングン研いでいけます。
刃が適度に薄くなってきたので、僅かなエクボは無理に取らないようにして、ダイヤ砥石から
#4000の中仕上げで、整えていきます。 この時すでに、砥石に吸い付くぐらいの状態。
今日は、ここまでで研ぎを終えました。
この時点で既に、しっかりと鋭い刃が付いていました。 薄さ+掛かりを兼ね備えています。
明日、もう一度この包丁を会話して、最後はどのように仕上げるかを相談しようと思います。
取りあえず、本刃付けをここまで楽にさせる事が、研ぎの基礎で出せる事に感動デス。
「俺、研ぎが上手くなったんちゃうか~w」 っと錯覚している間に、寝ようと思います。