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今日の研ぎ



今日は、通常業務が少し落ち着いて自分の時間が出来たので、
預かっていた本焼の銀三鋼を本刃付けしました。

本刃付けといえど、、、既に本刃付けされておりまして・・・・。
職人さんとも、「どこ?研ぐ?w」っと顔を見合わせる程の具合でした。

切っ先アール付近の抜け(シノギ周りの具合)を調整して、それより刃元の
部分は様子を見るのと、つながりを確保する為に砥石を軽く当てて終了。
(ちょっとだけシノギ立てて見ましたが、研いだ感は少なめ。。)

裏押し具合で、少々がありましたが、左右に揺する裏押し(裏引き)で
なんとかカエリ取りも完了。

僕の刃付けを気に入って下さると嬉しいのですが、、、。


今日の研ぎ


今日は、富樫氏作白二鋼の本霞包丁を本刃付けしました。

新品の??っと言うか、本霞の包丁は研ぎ易いデス。。。
多少の凹凸は切刃に存在するものの、ダイアで2回3回往復すれば
目に見えて平面になってゆきます。
凹の両サイドにある凸を研いで行く手法で、無駄に研がないテクも混ぜてます。

2013-1-24-5.jpg

シノギ筋も、パリっと立つので、やはり研いで使う道具と考えると本霞研ぎが良い。。

2013-1-24-6.jpg

ダイア〜#4000中仕上砥石へと進みます。 写真の霞具合は、#4000による霞化粧です。

2013-1-24-7.jpg

糸引刃を一応軽く入れて完成。

富樫氏の白二鋼、少し変化したように感じました。
前よりも、良くなっています。(僕の感覚だけの事なのですが・・・。)

まだまだ、本刃付けする包丁が溜まってマス。。

追伸:究極の白三鋼本霞+研動 早ければ2月中旬にもご案内できそうです。

先日の研ぎ


先日、ハマグリ刃化した柳刃を研ぎ抜きました。
これと同時に、切っ先アールを作り直し現実的な形で先抜けを作成。

2013-1-24-2.jpg
ハマグリ化して抜けが悪い状態でのお預かり!

2013-1-24-1.jpg
全体図

これを、シノギ狙いでシノギ立て直し、切っ先部分の刃肉抜き+先抜けを作る。
形状を整える為に、峰側も研磨(削るに近い感じ)しました。

2013-1-24-3.jpg

全体に切れ刃の中が整ってきたら、微調整!
今回は、天草砥石を使用しました。。

2013-1-24-4.jpg

後は、光らせるなり、霞ませるなり自由な感じで研ぎ上げます。
尚、写真の後、もっとベタ研ぎに!っと思い、研ぎ直しましたw
写真ぐらいの方が、総合的には安定しそうに思いますが、お客さんの指定ゆえ。。。

この修正の為に、切っ先を1cm程研ぎ取って形状を作りなおしています。

ハマグリからの復旧

あっと言う間に22日になってしまいました。。。
更新してなく、すみません。 僕は元気で頑張っています。

さてさて、柳刃庖丁などで使い込んでいくと、

研ぎの時間が取れない(もう早く刃を付けてしまいたい!)
面直しの時間&面倒! (砥石のお世話まではね・・・。)

などなど、刃先付近が出刃のようなハマグリ刃になってしまう事
が多々あると思います。

このハマグリになってしまうと、刃の通りや抜けが悪くなり
柳刃本来のスキっとした切れが無くなってきます。

こうなってから、直そうと思って荒砥石を出して研ぎだしても、
なかなか元の状態に戻すには、研ぎ時間と研ぐにつれて反ってくる
砥石のメンテを頻繁に行なわなければなりません。

やっぱり、途中で疲れて、、ハマグリ刃を取りきらないまま研ぎを
終えてみたり、必死に研いでもハマグリ刃の構造から抜け出せないで
堂々巡りになることもあるかと思います。

こうなった庖丁を、一気にやっつけるには、研ぎ屋に出して大きな
砥石でガ~っと研ぎ抜いてもらうのが一番早いです。
”抜け過ぎる場合もあるので注意は必要”


やはり、自分の庖丁は自分で研ぎ抜きたいと思われる方の為に
ハマグリ刃からの復旧方法?(効率良く復旧する方法)を少し
書こうと思っています。


つづく。。。

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謹賀新年



新年あけましておめでとうございます。

旧年中は、皆様より色々な事を教わりまして、いくつかの壁を越える事が出来ました。
本年は、得た情報や経験を活かし新たな事にチャレンジしてゆきたいと思います。

本年もよろしくお願い致します。



酔心は1月7日から通常営業となります。

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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