時間差の研ぎ報告w
最近の本刃付けのコーナーです!

舟行薄口の庖丁であります。
出刃に近い切っ先アール形状があるので、切刃のアールを綺麗に研ぎ出す
一つの方法を少し・・・。
和包丁には3関節ぐらいあります。 刃元 中腹 切っ先アール の3関節
これを感じて研ぐ事が重要で、研ぐ側が強引に研ぎ出そうとすると刃が破れて
形状が崩れたり、鎬筋が狂い出したりします。
刃元から中腹は、多少強引にやっても大丈夫な場合がありますが、切っ先アール
付近は強引にすると、収拾がつかなくなったりします。。。
で、、庖丁の種類にもよりますが、刃元は使用頻度が低い部位でもあるので、
最後の最後に置いといて、、最も重要な切っ先アールから研ぎ出します。
切っ先から中腹に向かって研ぎ降ろしていく事で、上手く研ぎ上がるように思います。
研ぎ降ろしていく時、必ずアールから中腹の間のどこかに関節があります。
この部分を滑らかに研ぎを入れ、調整する。(妖かす感じですね!)
これらの方法が、庖丁切れ刃全体を綺麗に研ぐ一つの方法かと思います。
刃元と中腹の関節は、刃元から1cm~2cm付近に出てくるので、これも同様に
調整して綺麗に仕上げます。 あまりにも関節が大きい場合、刃元の研ぎは
控えめにして、後々の研ぎで砥石に当たる事を想定しつつ置いときます。
(研ぎ育てるイメージです!)
ちなみに、出刃などでハマグリ刃にすると、鎬筋から刃先までにアールが
出来るので、また違ったアプローチが必要になってきます。
洋包丁は、和包丁ほど繊細に研ぎ掛かる事も少ないですが、ひそかに関節
があります。 刃元が上がってきたりする庖丁がありますが、関節が原因かも!
洋に関しては、そこまで考えていないので、追々調べてみようと思ってます。
あ~ 海に行きたい! 魚を触りたい!
今日の天気は、そんな気分にしてくれました。。
あっ そろそろ鱧ですね!! 上田さ~ん(^~^)b