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墨流し柳刃


今日は、アイケのある墨流の九寸柳刃包丁を本刃付けしました。


なんと言う事でしょう♪ アイケ消えた・・・。
消えないと思ってたのにショック! でも消えた方が良いんですけどね(^^;


今回は、ビシっとシノギ筋を角が立つぐらいに作りました。
悪意が無い限り、このシノギを壊す事は出来ない感じですw

その後で、今日は刃元から刃先に向かってダイアで研ぎ抜いてみました。
関節は出来にくいけど。。。先がモッタリする気がしたので、研ぎ終えた後で
先から研ぎ下ろしてみました。 行ったり来たりですw

そんなこんなで、研ぎまくったので僕が感じる範囲で刃が薄くなった。
メッチャ切れる感じがしてますが、実用使いを考えると使い手を選ぶ感じです。

墨流しの霞模様を綺麗に出す手法を探してみようと言う事での研ぎ実験ですが、
天然砥石を使わなくても、泥だけしっかり出せば、#10000でも綺麗に出ました。
キラキラ霞模様になりますが・・・。

2014-3-25-001.jpg

糸引を入れてみましたが、爪に乗せるとピラピラ気味(^^;
青二鋼だし、、案外刃持ちするかも知れませんが・・・。

ZDP189


今日は、夕方からZDP189の本刃付けを始めました。


当然のように、メチャ硬いw メチャ粘る!

8割ぐらい研ぎ終わりましたが、どんなもんかと新聞紙を通してみましたが、
音もなく、メチャ切れるw 研ぎ上がったらどうなるんやろ・・・。

腕が悲鳴を上げだしたので、今日はココまで!

大変だけど、ちゃんと研いで上げたら答えを出してくれる庖丁ですね(^^)



突然ですが、庖丁各種4月1日から値上げになります。
僕の手の届く範囲でいくつか、値上げしない製品もあります。



アクロバット研ぎw


今日は、庖丁を1本研ぎ修理しました。
ブログ書かない日も、庖丁を色々。。研いでますよw

この庖丁が、めっちゃ腹立たしい1本でして。。。

シノギ筋はバシっと立つのに、刃を出しに行くとドンドン鶴首になろうとするんです。

たぶん霞研ぎランクの包丁だと思うのですが、何かどう作用してそんな事になるのか??

単純に考えて、僕がその庖丁の切刃構造を理解して居なかったと言う事になるんですが、
それにしても、強烈なワガママ構造で、かなり苦労しました。

本霞の包丁や、本霞プラスの包丁ばかり研いでいたので、落差にショックと苛立ちが。。


庖丁研ぎのキモは、庖丁を研ぎ出した職人さんの研ぎ構造を追いかけるのが基本と思ってます。
研ぎ出した職人さんが、妙なラインで刃を出すと、研ぐ人もそれを追いかける事になるので、
僕の感覚では、アクロバットな研ぎをする事になります。
(想像以上に刃の角度を変えたり、肘を上げて研ぐ事になる。←教科書の域を超えてる!)


今日は、僕がその研ぎ構造を見破って、研ぎを始めれなかった事が敗因ですね^^;


庖丁研ぎを生業とされている方も居られますが、どんな庖丁が来ても研ぎ出せる引き出しが
沢山あるんだなぁ~っと思うのです・・。 僕も引き出しを増やさなければ。。

ってか、研ぎ易い庖丁を職人さんと作るのが、僕の生業ですね^^

お帰り白疾風


お客さんから、白疾風が研ぎ修理で帰ってきました!

勝手に里帰り風に言ってますが、お客さんの元で研ぎ育てられた庖丁を見ると嬉しくなります。

研ぎ修理に合わせて、どんな風に育てられたのかも気になる所で、庖丁を観察しました。

白疾風と言う事もありますが、メッサ切れる感じに刃が立っていました。
ミニ顕微鏡で刃先などなどをジロジロw見ました。

上田さんの包丁でも感じた事ですが、板前さんの研ぎと僕が実践している研ぎと違いがありますね。
当然の事なのですが、、、刃付けを終えた後の掛かり感が違う印象です。

上田さんの好みとしては、指で触ってカツン!っとくる感じ。
僕の好み?で研ぎ上げると、指にシットリ掛かる感じ。

その違いが、現場でどう現れるのかは、師範とのディスカッションで答えが出ています。


まあ、それは置いといて白疾風を参考にして、土井さんの白二鋼を研いでみました。
(実は、少し調べたい事もあったもんでw)

2014-3-6.jpg

この写真から、何が解るかと言えば、何も解りません(笑) 里帰り記念撮影です。

参考にした点は最終刃先の処理と、刃の抜けを研ぎ出した感じです。
それと、以前から安定した研ぎを目指していた、芯のある薄い刃先も作りました。

芯のある薄い刃先とは、使い込んだ状態の刃を新品の刃で切刃幅を狭くしないで刃付する事。
これによって、本刃付した新品庖丁から実践投入し易くなる事を。。。目指しています。。
最終的には、お客さんの好みに育てて頂くんですけど。。。旅立つ前に、こちらで出来る事を・・・。

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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