薄刃の研ぎ
今日は、朝一番から6寸鎌型薄刃白二鋼本霞の本刃付け作業をしました。
もっとも多く販売されている本霞形態の庖丁です。(本霞プラスでは無い)

もっとも多く販売されているとは、刃元から切っ先に向かってテーパーが掛かっている庖丁。
(厚みが先に向かって薄くなっている庖丁って事で!)
これ系の庖丁を、ベタ研ぎすると確実に形状が崩れます。
崩れるとは、切っ先付近の切刃幅が狭くなって、切刃が台形状態?になってしまう事を意味します。
(シノギ筋と刃線が平行にならないって事)
変形する理由:刃元の刃角と切っ先の刃角の角度が違うから、そーなります。
じゃあ、形状が変わるのは、どうしようも無いのかよ!! っとなりそうですが、
ベタで研ぎ抜くなら、どうしようもありません! Let it be デス。
ベタで形状を維持するなら、研道(本霞プラス)か、テーパーの無い型抜き庖丁が最良です!!!
で、、今回の庖丁は、研ぎ工夫を加える事で改善する庖丁ですので、そのように研ぎました。

必殺 カスミッシモ に仕上げました。
小キズが見えますが、これは巣板を使った際、砥石にやられました(><)
仕上げに向かって刃先が薄くなっていたので、これ以上小キズを消しに行けないので、、、ごめんなさいです。。
刃先の鋼部分は、#10000を使いました。
色気を出さずに、人造中砥石を使っていれば、もっと綺麗な鏡面になったかと・・・。
見た目の化粧部分は、置いといて・・・。
シノギ筋と刃線を平行にする為の研ぎ方ですが、切刃の中に見えないシノギを作ります。
解りやすく言うと、鋼部分だけを均一に研いで、軟鉄部分で帳尻を合わせます。
鋼部分を研ぎ出すのが難しいのですが、切っ先側の刃角と刃元の刃角を同じくらいにします。
切っ先側の方が鋭角なので、そこを基準に、刃元側の角度を鋭角に研ぎ出していきます。
この部分だけクリア出来れば、軟鉄部分はフンフン♪っと鼻歌を歌いながら調整すればOKです。
文章で書くと難しいですが、職人さん曰く「そうゆう風に研いでね!」らしいですw
「達哉君が教えてあげてね!!」← って言われましたので、ひとまず文章で記載です。
庖丁研ぎの裏DVDでも作成しましょうかねww
今回は、ダイア#500 青砥 巣板 #10000超仕上砥石 にて研ぎました。
裏押に使った砥石は秘密です(^^)b 購入者本人にはメールでお伝えします!!