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青二鋼本霞と嵐山


今日は、柳刃青二鋼本霞を本刃付けしました。

天然砥石で仕上げたかったのですが、砥石の状態が良く無いので、
嵐山を使って研ぎ終えてみました。

嵐山には天然砥石の粉を含有させたハイブリッド?な砥石です。

軟鉄が綺麗に霞むこともあり、愛用してる研ぎ職人さんも多いのでは??

2016-6-27-1.jpg

押さて研げば光る。 泥でトロトロすると霞む。
目詰まりしてくると、斑に霞むww

2016-6-27-2.jpg

これは、あくまでも化粧研ぎの一種なので、僕の中では切れる事をあまり関係が無いような。。

鋭く切る為に、別の研ぎを加えて終了です。

今日は240mmで270mmっぽく切れるように感じる刃付けを目標としました。


*近日、日本在住の庖丁研ぎ師をスカウトしに行こうかと考えています。。

もう一人、NYで研ぎ師をしている方も気になる。。 
数年前に酔心へ問い合わせがあった。。 そのメールが残ってない(泣)
もし、このブログをみたら連絡を頂ければ幸いです。

尺三先丸蛸


蜘蛛の巣状のサビが出た本焼包丁の研ぎ修理を行いました。

なんの刻印も無い、銘も無い包丁ですが、波紋の現れ方を見ると「油焼」
研いだ感じ、カエリの取れ方から、青鋼系の包丁です。

2016-6-20.jpg

いい包丁なんですが、裏付け(裏の比)が綺麗に出ていないので刃線が波打ちます。
ハマグリと糸引きで、波打ちを相殺しました。ベタ研ぎすると形状が変わる気配がする包丁です。
鍛冶屋が良いのか、思いっきり切れますww それだけに基礎の刃付けが悔やまれます。。。

長い包丁は、研ぎが大変ですね。。
刃渡りによって、研ぎ代金を変えている研ぎ屋さんの気持ちが解ります。


#500ダイア
#1000 WZ1000
#4000 中仕上げ
天然 八鹿山合砥
#10000 超仕上げ

今回は色々砥石を使ってみた。

150mm出刃鬼手仏心


今日は、150mm出刃鬼手仏心を本刃付けしました。

2016-6-16.jpg

切っ先研ぎ抜き、刃元ナチュラルハマグリ仕様。
恐ろしく鋭く掛かり、切れ込む小出刃に研ぎ上がりました。

写真のようにピカピカにすると刃の掛かりが無くなる傾向にあります。
肝心の刃先がツルツルな雰囲気になる。

刃が欠けるぐらい薄々になるまで研ぎ込めばピカピカでも掛かる刃が出る。
でも、使ったらチリチリ欠けるので、僕は好きでは無い。。

糸引+裏押しで、刃先の強度と掛かりを生み出すのが、使う為に現状最適な
研ぎだと思う次第デス。 

今日の研ぎ修理


酔心青二鋼本霞の包丁を形状修正して、ナチュラルハマグリしました。

300mmの包丁だったのですが、預った時に270mmぐらい。
切っ先の形状修正で完成後計測で250mmになりました。

2016-6-10-1.jpg

300mmの重厚感を持った、強そうな柳刃包丁に仕上がりました。

2016-6-10-2.jpg

ナチュラルハマグリと、極小糸引刃を加えました。
刃渡りが短くなった分の切れを稼ぐ為、裏押しは番手すっ飛ばしをしました。

青二鋼ながら、白一鋼的な切れが再現されているようなイメージです。

この切れ味が青二鋼の効果で、永切れしたら最高なのですが。。。。

研ぎ修理。


先日のブログに書いていた5本の包丁達デス。

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こちらは発送済みです。 魁の出刃包丁を少し研ぎ込みました。
比較的綺麗に使われる方で、大きく研ぎ直す事が少なめです。
ガッツリ掛る系にしましたが、これの耐久力が気になる所です!




今日仕上げたのは、横浜から持ち込まれた包丁達です。

2016-6-9-2.jpg

研ぎ終えた後の、記念撮影ww


2016-6-9-3.jpg

小出刃に苦戦しました。。 触ってはイケナイ所を研ぎに行ったのが原因です。
リセットするつもりで、思い切って研ぎ抜きを行い再刃付けしてみました。


2016-6-9-5.jpg

出刃包丁は、久しぶりのカスミッシモ仕上げ。
たまに、キハダを捌く事があるとの事で、それを考えた結果のカスミッシモ。

これによって切れ味が格段に上がる事はありません。
耐久性が増す研ぎを行った結果、カスミッシモ仕上げの方が綺麗になるので
このような化粧研ぎを施してみました。



2016-6-9-4.jpg

柳刃包丁は、刃元に大きなエクボ(凹み)があったのですが、歪みを取り直したら研ぎ取れた!
調子に乗って切刃を全部研ぎ込んだら、良い感じに仕上がった(^^)b 
諸事情があって、現状は糸引角度が強めデス。 

抜けは良いけど、耐久性ある!っていう仕様です。
掛かりは、裏押と糸引で得る感じです。

さて、次は青二鋼本霞の包丁を形状修正して、ナチュラルハマグリを作ります。

白疾風研ぎ直し


昨日、研ぎを途中で終えた「白疾風」を研ぎ直しました。

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昨日の切刃状況 研ぎ抜け具合が足りん!!

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もう一度、ダイア#500を通してリセット。 WZ1000中砥石を挟んでから、、巣板仕上げ。
糸引と裏押しはマルカ中山を使用。 お客さん所有の相性良い天然で研ぎ加えてもGOODかも!

2016-6-2-2.jpg

明日、返送予定です。

さて、次は酔心魁セット INOX本焼セット 白二鋼柳刃 計5本の研ぎ修理デス!!
刃は、そんなに痛んでないので、表面磨きと刃先の掛かり造りで完了すると思われる。
悪い虫が騒がなければ・・・ww

近況包丁報告


最近納品した包丁も含めてご紹介^^

180mmムキ包丁白二鋼本霞プラス仕様 鍛冶:池田美和氏 刃研:山口修二氏

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出荷前のちょこっと刃付けで、抜群の掛かりが出ていました。
本刃付けしたら、刃入りと切抜けが増すと思う。形状が崩れにくい本霞プラスなので、
ガンガン研いで育てて欲しい1本に仕上がってます。

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270mm柳刃酔心疾風LIGHT 本霞プラス仕様 本刃付加工

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2016-6-1-2.jpg

本刃付けのご依頼を頂いた1本です。 シノギ筋が立つと確信があったので、刃先から研ぎ始めました。
硬いハガネを揃えた後、柔らかい軟鉄で調整する方式です。 本霞プラスなので余計な小細工なしで、
スイスイ刃付けが出来ました。裏刻印にトラブルがあり、詳細確認と修正の為、酔心に戻ってくる予定です。

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研ぎ修理、お預かりの包丁。なんと、両方とも白一鋼。 本焼と打物デス。

本焼は池田美和作 打物は土井敬次郎作 究極の二本ですww

2016-6-1-3.jpg

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本焼の方は、ほぼ終了。 お客様が持っている天然砥石との相性が良く、預かった時の方が
怖いくらいに掛かったかも知れません・・・。
一度、その切れ感覚を体感すると、今までの切れ感覚が更新されてしまう(^^;

ご要望は、切刃の研ぎ抜きだったので最終仕上げはお客様の砥石に委ねるとしましょうか・・・。
ひとまず、マルカ中山で最終仕上げ済みです。。

打物「酔心白疾風」は、もう少し研ぎ抜く必要があるので、再び砥石に向かいます。

両包丁とも、刃先は最終まで仕上げてみました。

同じ白一鋼ですが、作者、製法が違うと、刃の付き方も違うように思う。
思いっきり切れるのですが、その切れ具合に差がある。 
どちらが良いか??気になる人も多いと思いますが、完全に好みで決めるレベルです。


修理の包丁、まだまだ残ってます。。 急がねば!!

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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