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名工 池田氏の白一鋼本霞+


先日、年内最後の本刃付けを行いました。
名工 池田美和氏が鍛えて、刃匠 山口修二氏が研ぎ上げた包丁でした。

2016-12-22-3.jpg

2016-12-22-4.jpg

研ぎを始める前の写真デス。
これをダイア#500で研いで行きます。

この時、山口氏が研ぎ道を作ってくれているので、それに逆らわないように研ぐ事が重要。
逆らわないように研ぐ=力を抜いて砥石に研がせるような研ぎです。

2016-12-22-5.jpg

僅かな凹凸を研いで、切刃の中を綺麗に整えます。
この時、既に完成形が決まっていて、ここで問題があると中砥石、仕上げ砥石と進んでも
修正する事が出来ないように感じています。 研ぎ構造で時間を掛けるなら、この工程デス。

自分好みの切刃を作りたい場合、ここで作りこんで下さい。

2016-12-22-65.jpg

その後、北山を使い#10000超仕上げ砥石で研いでピカピカにします。
これで完了すれば良いのですが、化粧研ぎをしたくなって・・・・。

2016-12-22-7.jpg

霞っぽくしてみました。

2016-12-22-1.jpg

指定の柄を取り付けて、鞘合わせを行い完成!!


出荷しようと思ったら、池田さんが来社したので、包丁を持ってもらって パシャリ!

IMG_2413.jpg

もっとハマグリ刃にした方がエエのちゃうか? っと指摘を受けました。

池田さん、、貴方が鍛えた包丁は、もっと薄く研ぎ上げても耐えます!!
っと言いながら、糸引を入れた弱気な僕デスww

富樫さんが作る白一鋼  池田さんが作る白一鋼 土井敬次郎氏が作った白一鋼
すべて包丁の性格が違います。

使う人の好みと使用環境を合わせる事で良い結果が得られると感じています。


今日は、年内最終営業日 棚卸をしました。
年末セール用に、チマチマ本刃付けしていた包丁、来店客に爆買いされてしまいました。。。
嬉しいような、寂しいような・・・・。

年末、出勤してチマチマ本刃付けしようかと考えています。
私は1/5から出勤デス。 会社が1/10から営業です。


2016年、更新が少なめの日々修行でしたが、沢山のご訪問ありがとうございました。
新しい出会いもあって充実した1年でした。 
来年はもう少しアクティブな1年にしようと思っています。

2017年も日々修行ブログを、どうぞ宜しくお願い致します。


八寸切付包丁


今日は、白一鋼本霞+ 八寸切付包丁を本刃付けしました。

2016-12-14-2.jpg

表銘無しのシンプル設計です。

ダイア#500
中仕上#4000
超仕上#10000
糸引は丸カ中山です。

上記の流れです。
久しぶりに天然砥石の香りに癒されました。

今回はシノギ筋を意識して研ぎ水が溜まるぐらい、しっかり立てました。
これで、お客さんが切刃の中を自由に研ぎ回れるような気がしています。


別件ですが、ポーラス水平君 新型/旧型 の写真です。
最後の旧型1本が旅立ちましたので、その前に記念撮影しました。
2016-12-14-.jpg
カンナとか、精度が必要な場合は旧型の方が良かったかも。
精度を求めるなら、電着ダイヤとかで面直しした方が有効なのか?

青二鋼本霞プラス


時間が少しだけ出来たので30分程で本刃付けをしてみました。

アイケのある包丁で、鍛冶屋さんと刃研ぎ屋さんの状態を抜き打ちテストww
結果、研いだ時点では、かなり良くなってました。 実際に使ってみないと解らんです。

研ぎ易さは安定の本霞プラス!
切れ味は、鍛冶屋さんの鍛え方次第、温度管理次第。

2016-12-8-1.jpg

#500ダイア砥石
#4000中仕上砥石
北山で最終仕上げ

中仕上砥石で、結構長め研ぎました。キズ消し目的デス。

2016-12-8-2.jpg

ややベタ研ぎに仕上がりました。
細かいカエリがチリチリあるので、これをどうするか・・・。
糸引を入れたら一発なんですケド・・・。 新聞紙でコシコシするかなww
メラミンでやったら、刃がOUTになる(><)←実験済(笑)

2016-12-8-3.jpg

研ぎによって切刃をホローグラインド凹の様な雰囲気にする方法を見つけました。 逆ハマグリです。 
裏の比には使えません。変な包丁をこんな風に研ぐとバキバキに欠けると思う。

あと2本アイケの包丁があるので、研ぎ実験をしようと思います。

改めて、北山砥石が優れていると感じた今回の研ぎでした!


墨流し模様


ログインパスワードを変えたら、それを忘れてIN出来ませんでしたww

そんなこんなで早くも2016年12月を迎えた本日です。。

更新できない間に330mm先丸蛸引を本刃付けしてみたり、柳刃青S本焼の本刃付け
をしてみたりと、忙しくも楽しい日々を過ごしておりました。。 事後報告

多層鋼(通称:墨流し)の模様出しについて少し書きます。

先に。。模様が出たらから、良く切れるとか、長く切れるとかはありませんww
ただ、模様が出るなら出してみよう!!っと言う事で色々実験してみました。

2016-12-1-1.jpg

一度、ピカピカに光らせてからの、天然泥で磨く方法とか。。

2016-12-1-2.jpg

それをコンパウンド(液体研磨材)で磨いてみたりとか。。

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アルミナパウダーを使ってみたりとか。。


こうゆう霞ませ方(模様の出し方)をすると、模様に灰汁が付きやすいような・・・。
仕上げ砥石の泥で鏡面風艶有霞wwにする方が良いのかも知れません。

霞を重視するなら嵐山。 艶を重視するなら北山。 っと言う感じでしょうか。。


多層鋼の魅了は、見た目の美しさと重量感にあります。
庖丁の重みで食材を切りたい!方にオススメです。

霞庖丁と同じ厚みなら多層鋼庖丁の方が重い。
同じ重みで薄い庖丁が好みなら本焼ですね!

鍛冶屋、研師によってバランスも変わるので、一概には言い切れませんが・・・・。

年末セールで多層鋼関係大放出しようかと考え中です。

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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