名工 池田氏の白一鋼本霞+
先日、年内最後の本刃付けを行いました。
名工 池田美和氏が鍛えて、刃匠 山口修二氏が研ぎ上げた包丁でした。


研ぎを始める前の写真デス。
これをダイア#500で研いで行きます。
この時、山口氏が研ぎ道を作ってくれているので、それに逆らわないように研ぐ事が重要。
逆らわないように研ぐ=力を抜いて砥石に研がせるような研ぎです。

僅かな凹凸を研いで、切刃の中を綺麗に整えます。
この時、既に完成形が決まっていて、ここで問題があると中砥石、仕上げ砥石と進んでも
修正する事が出来ないように感じています。 研ぎ構造で時間を掛けるなら、この工程デス。
自分好みの切刃を作りたい場合、ここで作りこんで下さい。

その後、北山を使い#10000超仕上げ砥石で研いでピカピカにします。
これで完了すれば良いのですが、化粧研ぎをしたくなって・・・・。

霞っぽくしてみました。

指定の柄を取り付けて、鞘合わせを行い完成!!
出荷しようと思ったら、池田さんが来社したので、包丁を持ってもらって パシャリ!

もっとハマグリ刃にした方がエエのちゃうか? っと指摘を受けました。
池田さん、、貴方が鍛えた包丁は、もっと薄く研ぎ上げても耐えます!!
っと言いながら、糸引を入れた弱気な僕デスww
富樫さんが作る白一鋼 池田さんが作る白一鋼 土井敬次郎氏が作った白一鋼
すべて包丁の性格が違います。
使う人の好みと使用環境を合わせる事で良い結果が得られると感じています。
今日は、年内最終営業日 棚卸をしました。
年末セール用に、チマチマ本刃付けしていた包丁、来店客に爆買いされてしまいました。。。
嬉しいような、寂しいような・・・・。
年末、出勤してチマチマ本刃付けしようかと考えています。
私は1/5から出勤デス。 会社が1/10から営業です。
2016年、更新が少なめの日々修行でしたが、沢山のご訪問ありがとうございました。
新しい出会いもあって充実した1年でした。
来年はもう少しアクティブな1年にしようと思っています。
2017年も日々修行ブログを、どうぞ宜しくお願い致します。