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仕上げてみた


昨日の状態で、某研ぎ屋さんにリレーしようかと思ったのですが、
忙しそうだったので、時間を見つけて自分で仕上げてみました。

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#400で小まめに面直ししたと言えど、顎付近の刃先は喰われて甘い感じデス。。
本当の平面を刃先に出すには、砥石と直角に研がないと無理。

2017-5-30-2.jpg

ま、、、予想通り、切っ先のアイケは居てます。 言われなければ解らないかも知れないが、
一度言われると気になってアイケにピントが合うのは不思議ですww

2017-5-30-3.jpg

刃元にもギリギリな線上の。。。 真空接合の痕跡を感じる部分です。

2017-5-30-4.jpg

切刃の中身はこんな感じ。 やっぱり緩いハマグリ風な仕上がりになります。
シノギ筋付近でえぐって、鋼付近でホワ~っと膨らむ(笑) 良いのか悪いのか。
切ってみないと解らない。。 

表面 #500ダイア → WZ#400 → 旧#4000中仕上 → #10000超仕上
裏押 #500ダイア → #10000超仕上
糸引き 新#4000中仕上

上記の流れで研ぎました。

WZ#400の後に#1000中砥石を入れると細かい研ぎキズが消えます。
旧#4000中仕上の後に北山を入れると、もっと艶やかになります。

砥石が増える度に、面直しする回数が増えていきます(笑)

さて、何の柄を付けようか。。。 僕はココから楽しいです。

アイケが取れる?!


土井さんが来たので、アイケを見てもらいました。

土井さん曰く、刃元のアイケよりも切っ先のアイケは取れやすいカモ。。。
*製造過程で、思い当たる所があるようです。

じゃあやってみよう!
って事で、切っ先に極小のアイケの包丁。。赤い〇部分にアイケがあります。

2017-5-29-1.jpg

ダイアで研いで様子を見ます!

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「お!」取れたんちゃうん!!!

更に研ぎ進んでもアイケが見えなくなりました。

2017-5-29-3.jpg

キラキラして見えないだけかも知れないと思い。。#400の荒砥石系で境目を出してみました。

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やっぱり、、居てました。。 しかも少し大きく成長しております。。。。。

2017-5-29-5.jpg

これ以上研ぐと広がりそうな気がしてきたのでww

切刃を全部均して、アイケとの闘いを終える事にしました。。。

2017-5-29-6.jpg

#400でしつこく、研ぎ込んで綺麗な切刃に研ぎ出してみました。

2017-5-29-7.jpg

シノギ筋もパリっと立てました。

2017-5-29-8.jpg

切っ先アールも研ぎ抜きました。
*アイケが見えない角度ですww

ダイア#500の後に人造WZ#400?で研ぎましたが、WZ400が良く減る砥石で、4回~5回は面直しました。
面直を怠ると、刃先がナチュラルハマグリに。シノギ筋がボヤけてみたりします。

もう少し、WZ400で研ぎ進むか、その後の砥石で薄く研ぎ進めるか。。。。
研ぎが好きな方は、ここからが面白いのかも知れません。。


あ!!!!!!!
結果ですが、切っ先のアイケ、消えるかも知れなけど、消えないかも知れないww


筋引の研ぎ修理


悲壮な感じで研ぎ修理の問い合わせ依頼が来ました。。。

何事か!!っと思ったら「研ぎに出して帰ってきたらね・・・・グラインダーで研いだような・・・。」

申し訳ないけど、研ぎ治して欲しいとの事で送ってもらいました!

2017-5-15-1.jpg

ブレード部分のキズは研ぎ抜こうしたのかと想像したんですが、刃先がヘコヘコで。。。。

2017-5-15-2.jpg

裏は何か回転系の研磨機で研がれたような半円の研ぎ跡ww

しかも全く切れないので、庖丁研ぎとしては超問題ありデス。。

泉州の某庖丁研ぎ修理店が「インチキ研ぎ屋が!!!!」っと良く言ってるのを聞いて、
「そんな酷いヤツおらんやろ~」っと思ってましたが。。
実際目の当たりにすると、それなりにショックですねww

こんな感じでも、商売になると言う事は!
これで満足しているお客さんが居てるって事なのかも(^^)b


修理が出来たので明日発送デス。

2017-5-15-3.jpg
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名古屋 大須



昨日は、納品を兼ねて名古屋の大須へ行きました。

大須には河合刃物研ぎ店さんと、新しくお取引を始めた三浦刃物さんがあります。

三浦刃物
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須3-39-36 大須外科ビル3階2号
2017-5-12-1.jpg 2017-5-12-2.jpg
酔心製品(主に和包丁)を取り扱って頂いております。

車で行きましたが意外と近く、酔心包丁内覧会、研ぎ講習会、展示即売会なども開催出来ればと!
掘り出し物など持ち込んでワイワイ楽しく開催したいデス。 今年の7月頃かな?



名古屋地域の皆様、どうぞ宜しくお願い致します。

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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