ご予約の庖丁
今日は、ご予約頂いておりました庖丁を本刃付けしました。
270mm 先丸蛸引 酔心疾風 敬次郎作 です。

この軟鉄と鋼の境目がたまらんのです。。。 溶けて接合していない。
鍛えて接合されてるのが感じられます。 敬次郎氏は真空接合って言ってました。
本物の槌目がシノギ筋辺りに出ていて、数か所砥石が届きませんでした。
庖丁の深部まで槌で叩き締められた影響が残っているのかと想像します。
それが浮き出すのは良いのか悪いのか解りませんが、刃先には尋常じゃない
掛かりが出ています。

敬次郎氏の包丁を、研ぐ機会も少ないと思うので、色々な砥石で研ぎました。
天然砥石でも人造砥石でも当たり前のように鋭い刃が立ちます。
現状は、キングのG-1で終えています。

鏡文字での記念撮影がしたくなって、北山でパチリ!
最後に、この北山で研いだら震えるぐらい掛かる刃が立つんだろうと想像しますが、
北山砥石が刃を付けるイメージなので、敬次郎氏の刃を生かす為に、キングG-1で終えます。
日々、良い包丁を触らせて頂けているので幸せです。