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夜の研ぎ講習



17時スタートの23時頃まで、夜の研ぎ講習を行いました。
お休みがココしかない!!との事で、この時間帯になりました。

主に、お客様の研ぎ方と方向性の確認で、ほぼ狙った所を砥げる状況でしたので、
実際の砥ぎ講習は、「こうした方が早いですよ~」「こうしたら包丁減りませんよ~」
「この角度で砥ぐと形が崩れますよ~」「砥石の管理を変えると鋭い刃が出ますよ~」
っといった感じの講習内容で、殆どの時間は、その話をしながらご自身の包丁を、
自分自身で店にあるダイア砥石とか、新作中砥石などを使って砥がれていました。

2018-4-25.jpg

基本的に切れたらOK!っという事でしたし、現状で切れる包丁を持ち込まれたので、切れ抜け
(砥ぎ抜き)の事を多くお伝えしました。理想の包丁形状を持って居られたので、そこに向かう
近道なども合わせてお話しました。

研ぎを進めると、知らない間に包丁形状が変わる。。
砥石を平面にしているので思った通りに砥げない。。思った所が砥げない。
鋭い刃が付く!!っと言われた砥石で思った通りの刃が出ない。

言い出せば、キリがありませんが、全て理由があります。。

その包丁を砥いでも出来る事、出来ない事もあります。
自分をor研ぎで包丁に合わせるのか!包丁を自分に合わせるのか!

このブログをご覧の皆様は、少なからず包丁を砥がれていると思います。
絶対に刃は付けれていると思うので、研ぎ方は間違っていないと想像しています。

ちょっとした事で解決する事が多いと思うので、色々と試してみて下さい。


ここで、お知らせ!
酔心は明日 4/28~5/6 まで、通しでお休みを頂きます。
僕はちょこちょこ出勤しておりますが、公式には5/3は午後から少しだけ店を空けます。
偶然にも大阪に来られる方が、いらっしゃいましたら、お立ち寄り下さい。

それでは、良いGWを!

研ぎ講習


先日の土曜日 4月21日 に研ぎ講習を行いました。

遠方から、堺刃物祭りに来られた流れです!

事前に、
「どこが解らないのか?」
「どのように砥いで、どのように使いたいのか! 」

などをメモして頂き当日の講習時に、お答え&実践していきました。

持ち込まれた、包丁を見てみると、綺麗に管理されているし!
研ぎも綺麗に出来ている!糸引刃も出来ている!

基本的な事は、全部OKだったので、刃の研ぎ抜きや砥石と包丁の当て角度、
切っ先の研ぎ方、研ぎ中の砥石状態管理、刃先のコントロール?などなどを
お伝えして、お菓子タイムも入れて、5時間ほどアレコレ楽しく砥ぎました。

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研ぎ台は、僕の身長に合わせて高さ調整していたので、研ぎ易い高さに調整!

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ちょっと荒業ですが、コンテナー裏返しのステージです!

自分のヘソから少し下辺りが、力の掛かり具合、切っ先アールの研ぎなどがし易いです。
立ち位置は、人それぞれで砥石に正対した方が良い方も、そうでない方も居られます。
砥石に立ち向かう調整一つで鶴首が解消されると思って、研究しています。
その答えは出てます。でも、ちょっと不安なので秘密です(^^)b

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ご家族の方も遅い時間までお待ち頂いて、ありがとうございました。
お蔭様で、ゆったりと講習会を行う事が出来ました!

青二鋼薄刃


事務作業に追われる毎日から一時開放されたくて、気の向くままに
210mm 薄刃 青二鋼 本霞+ 富樫作 を本刃付けしました。
(本刃付けをお待ちのお客様すみません。。)

先日ご紹介したダイアモンド砥石を利用して砥ぎを進めました。

改良型 ダイア で思いっきり切刃構造を作り込んで、初期版ダイアで
表面のキズを消して、#4000仕上砥石と進みました。

久しぶりにキングG-1を使いたくなったので、研いでいると艶が出てきて
無性に光らせたくなったので、北山を使用したのですが、切刃がベタ過ぎて
包丁が砥石に張り付いて砥ぎにくくなってきた事と、光過ぎたのを嫌って
鋼部分だけを僅かに角度を変えて狙い砥ぎして光らせて、#4000で霞ませました。

2018-4-19-1.jpg

中砥石などを入れると、必然的にナチュラルハマグリが出来るので、滑らかに砥ぎが出来ます。
しかし、砥石に張り付くような症状が出た時は、水分補給(潤滑の為)が多めに必要になります。
それでも2,3往復していると、ベタっと張り付く。。。 
剥がすのにピキっと金属音がするので、ちょっと怖い。。

2018-4-19-2.jpg
写真は、浄源寺名倉砥石と内曇名倉砥石です。

名倉砥石でヌメリを出して砥ぐと解消されるかも知れません!

薄刃でベタベタにしたら欠けるかも知れません。
糸引を入れて強度を得るか、ベタをするなら良く鍛え適切な熱処理をした鍛冶屋の技術に頼るかの二択です。

ハマグリ刃にして刃肉を持たせる方法もありますが、薄刃の刃先にハマグリは丸刃の始まりです。
切刃内部の、どの位置にハマグリの天を持ってくるかが重要になりそうです。
この場合、ハマグリと言うよりホタテ貝のようなシャープなフォルムをイメージした方が良いかも!!

新ダイアモンド砥石


前回製作したダイアモンド砥石の改良版が仕上がりました。

以前の物は、かなり良い所まで来ていたましたが、感動する程研磨力が
あった訳でも無かったので、無理を言って改良版を製作して頂きました。

2018-4-18-0.jpg

下が、初回品、上が改良版 こんな写真で何が解るねん!!っと言われそうですが・・・。
写真があった方が、賑わうかと思いまして。。。

2018-4-18-2.jpg

砥ぎ汁は、こんな風に出ます。
いかにも、砥ぎ取っていると言うような研磨力です。
当たり前ですが、砥ぎキズは深いですが中砥石を当てれば消える範囲です。
さすがに、ここから仕上げ砥石に行くと残ってしまいます。。。

ダイア層は3mmあります。
反るかな?っと思っていたのですが、出刃や薄刃、柳刃をガンガン研いでも余裕でした。
こんな事なら1mmでエエやろ!!っと思ったのですが、工場が3mmしか作れないとの事で、
贅沢に3mm厚で進める事にしました。

僕は、砥石に研がせる様に使う事が多いので、強引にガシガシ砥がれた時に、反る事も
想定して、面直しが気軽に出来るのかもチェックしました。(反って無いのにやってみた!)

結果、普通に、面直しが出来ます。
反って無い砥石を面直しして治るって言うのも突っ込み処が満載ですが、やってみると
砥石を固めているボンドの色が、ワクワク出ている事から、面直しが出来ると判断しました。

2018-4-18-1.jpg

以前まで取り扱いしていました、三和研磨さんのダイアモンド砥石は製造終了に
なった為、新しい砥石を作る事になりました。
製作して色々と考える所もあって、今こうして思うと三和研磨さんの砥石は、
あの性能で、あの価格は、安かったと思います。

新しく製品化する砥石も、それに迫る性能を持っています。
ただ、ダイアから仕上げ砥石に飛べない(僕の効率的な願い)のが問題点!
(でも前回版は、仕上げ砥石に飛べるんです!!)

そもそも、荒い砥石から仕上げ砥石に飛ぶのが無理な事かも知れません(笑)

前回製作した物も、優れているので製品化して、二本立てで展開します。
そんなに砥げなくていいよ!っと言う方は、初回品
思いっきりブッコ抜きで砥ぎたい!!っと言う方は改良版で!!

価格が決まれば、ブログにてご案内します。
お楽しみに!!

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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