砥ぎ机上のレクチャー
先日、姫路から来られたお客さんと、鎌薄刃の砥ぎについてレクチャーをしました。
薄刃など刃線を意識する必要がある包丁は、適当に砥ぎ進めると一気に形状を変えてしまいます。
手作り包丁特有のエクボなどを観察して、研ぐ順番を決める事である程度折り合いをつける事が出来ます。

シノギ筋と刃線を平行に真っ直ぐ砥ぎあげるための説明を行いました。
既にご自身で砥ぎを初めておられたので、そこからの軌道修正を!
ダイヤ#325をお持ちなので、ダイヤで基礎作りです。
斜線の刃先(鋼の部分)を刃元から先に向かって砥ぎ進める。
エクボの様子から、2番の○から先に向かって研ぐ。
次に3番から刃元3番に向かう気持ちで、刃元へ砥ぎ込んで、
最後に切刃の中腹を研いで平面を合わせにいく方法です。
全ての包丁に同じ事が言えないですが、この包丁に限っては、
この順番で研ぐと、おそらくお客さんが思い描いた仕上がりになるかと。。
机の上で説明しただけなので、結果どのようになったかは解らないです。。。
部位部位に分けて研ぐと失敗も少なく、仮に変な事になっても軌道修正しやすいです。
ダイヤである程度のガイドラインを作っておけば、中砥石〜仕上砥石と面白いように
素早く綺麗に砥ぎ進める事が出来ます。
基礎作りは毎回する砥ぎでは無いので、一度当たりを付けてしまえばOKなので、
時間がある時にでも、包丁を観察して試してみてください。