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うっ!っとくる刃

今日も数種類の包丁を研いだ。
青二鋼、白二鋼、INOX鋼、V金10号の主に和包丁類を砥石に当てた。
V金10号が意外に手ごわいと思っていたが、楽に刃付けが出来た。
以前は「硬てぇ~~」っとゆう印象だったが、少し研ぎ易いように
鍛冶屋さんが考慮したのかと思った。 今度聞いてみよう!

手前味噌だが、INOX専用中砥石とINOX専用仕上砥は良い。
思ってる通りに仕上がるのだ! 中砥の減りがもう少し軽減されたら
最高なのだが・・・一長一短である(><)b

さて、うっ!っとくる刃のタイトルだが、うっ!っとなる研ぎが
出来た時は快感だ。。横ハマグリの時もそうだったが、この感覚が
出た時は絶対に良い感じになる。特に本刃付けでこの感覚を得ると
手離したく無い感覚になる。
「達哉君、君が包丁を持ってどうする?」と思われそうだが・・

以前の横ハマ牛刀、筋引は絶賛してもらった。
煮込んだバラ肉を切ったらしいが、モロモロな肉がスパァ~っと切れたそうだ。

今日は、夢工房のオーダーで青二鋼の本刃付けをした。
注文としては、「刃持の良い長く切れる本刃付け」だ!
これを目指して研いだ。闇雲に砥石に当てては取り返しの付かない
事になる事が多いので、刃付屋さんがどんな研ぎをしてきたのかを
先にチェックする事から始める。

流石に手作りだけあって、100%完璧な状態であるわけではない。
それを、100%に近い状態へ導いてやる作業を行う。

この包丁は、そもそも薄く研ぎ上げ過ぎていた(^^;
恐らく買った瞬間、刃先を軽く研げば抜けは最高だと思う。
今回は、刃持ちが良く長く切れる刃付けを目指さなくてはならない。
となると、仕上がりを少し厚つめにして刃先だけを薄くするハマグリ刃
を持たせる事が必要になる。

気になる凹凸をグングン研ぎながら、切刃を整えつつ薄い刃を厚い刃
にしていく。最初から薄い刃を全部研ぎ取ってしまう方法が早いが、
これをすると極端に包丁幅が狭くなっちまうので、徐々に行う。
調理師さんが数週間かけて行う作業を2時間~3時間かけて行う感じ!

そこから先は、切刃と刃先をじっくり整える。
軟鉄部分は中砥で霞ませて、鋼部分を仕上げ砥で光らせる。
この鋼部分だけを光らせるのが難しい(><)角度を間違えると軟鉄も
光っちまう! ゆっくりじっくり、切れますようにと仕上げる。

最後に、糸引刃を入れて完了(^^)b
新聞紙を一回切って通りを見る。 いい感じだ!

これを一日置いて、明日もう一度新聞紙を切って「うっ!」っと思う
切れ味が出れば、良いと思う。 一日で仕上げると感覚が鈍ってる事
が偶にある。「これをこれ以上切れるようにするのか?」っと思う状態が良い。
明日が楽しみだ!

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TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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