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#1000標準

中砥石の定番である、キング#1000標準ハイパー#1000標準の研ぎ比べをしました。


共に同じ会社が作っている#1000の中砥石ですが砥材が違い、それによって硬さや研ぎ味
が変わってきます。ハイパーの方が滑らかで研ぎ易い!(コロコロ砥材を転がして研いでる印象)

どちらが良く研げるか!と言われれば、ハイパーの方が良く研げる印象を受けます。
柔らかい石なのか、減りも早いので、砥面が反るのが早め。。

ダッシュで研ぎたいならば、最新の?新しい砥材で作られた中砥石を使えば良いのですが、
中砥で研ぎ上がった状態を考えると、これらの砥石はシットリとした色合いの軟鉄と鋼に
する事が出来ます。

庖丁の具合(硬さ!)にもよりますが、キング#1000標準で研ぐと鋼に艶が出ます。
砥石の硬さと砥材の加減かも知れませんが、#1000の粒度で日照山合砥(天然)と同様の
艶が出ました。 切れ味や刃先の具合は中砥なんですが・・・。艶は良い感じ!

逆に同じ庖丁を使い、ハイパーで研ぐと艶消しの鋼になります。でも軟鉄は綺麗に霞む。


久しぶりに、キング#1000の標準やハイパー#1000標準を使ってみましたが、打刃物には、
この砥石が合ってるのかなぁ~っと思いました。


中砥だけで研ぎを終わっている事も多かったようですし、中砥だけで綺麗に研ぎ上げる
ならキング#1000の標準で十分な仕上がりを得る事が出来るように感じます。

今は、ドンドン砥石も細分化されて微粒子な物が多いので中砥は一通過点に過ぎ無い
のかも知れませんが、、、適度に研げ過ぎない砥石は、刃物の形状を変えにくいとか、
研ぎ過ぎ無いとか、良い点もあるのかも知れません。


ちなみに!どちらかと言えばの砥石的相性ですが、
キング#1000の標準は炭素鋼系等の庖丁。(反りにくいので、ベタ研ぎし易いかも!)
ハイパー#1000標準は、ステンレス系等の庖丁。
に合うように思います。 目詰まりの具合だけでの相性ですが、、、


どちらも、そんなに高価な砥石では無いので、気が向いたら使ってみて欲しいデス。
”念の為に、最近の中砥石よりも研げないと感じました。研ぎ味や艶を期待してゲットして下さい。”


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No title

キングハイパー♯1000軟目が2センチ切ってきたので追加購入しましたが、

ハイパー1号君より、2号ルーキー君の方がやや硬い!?…。

霞を作る時に泥が出にくいです。

『はっ!!』 と思い箱見たら、いや軟目。

ばらつきがあるのでしょうか?

※只今、砥台3号スノコ君製作ですw

Re: No title

コメントありがとうございます。

焼いてる石は、窯の加減で硬度に違いが出るみたいですね。。

しかし!新しい砥石の表面は硬いので、使ううちに安定するかもデス。
1号君は、使い込まれているので、美味しい所が出ているかも。


*お宝鑑定は終わりましたか?
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TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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