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反り入り


昨日今日と、反り入り剣型柳刃の本刃付けをしました。

反りが入っていると言う事は、ゆる~い切っ先カーブが連続している感じの
シノギ筋と刃道があるので、ちょい難しい感じがしました。

2011-4-1-2.jpg

出刃のように、一気にバババンと切っ先カーブがある方が、その気で研げるのですが、
ゆっくりカーブするのは、少しだけシーソーな感じで砥がなければデス。

寿司切り庖丁のように、完全なカーブがあると、気も楽なんですけど・・・。


この庖丁を研いでみて思った事、”刃付け職人さんも苦労して刃付けしたんだなぁ~”っと。
特にシノギ筋辺りに工夫がされていて、形状が崩れないような構造を作っていると共に、
刃先に少しの猶予を与えた仕上げになっていました。

おかげさまで、そんなに大変な事にならずに本刃付けが出来ましたが、庖丁の形だけを
気にして反りを入れたりすると、ドンドン庖丁が減って形状が変わってしまうかも知れません。


荒砥:GC220 WZ400
中砥:キング#1000標準
仕上:嵐山#5000
糸引:北山#8000
裏押:北山#8000

今回は天然砥石を使用せず! 
”写真の庖丁は油拭きしてあります。”


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TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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