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白一鋼水本焼




白一鋼水本焼きを購入された2名のお客さんからレビューが届きました。
いずれも、良い評価を頂きまして幸せな限りでございます。

ちょうど、白一鋼水本焼の尺一寸柳刃を本刃付けしている最中で、途中
天然砥石なども導入しつつ砥ぎ込んでいる訳ですが、切れると言う点に
置いては、白一水本焼が炭素鋼の中では一番かも知れません。

今回の庖丁は、冨樫さん作で白一鋼水本焼きにして、粘りのある物です。
青二を研いでいるような感じすらしますが、切れ味は白一鋼。。
刃持ちするだろうと、容易に想像出来ます。

白一鋼は作るのが難しいと言われています。

その理由は、焼入れ温度の見極め(焼きが入るか入らないか!)焼入れ出来る
温度範囲が異様に狭いらしい。。

これだけかと思っていたら、水から出すタイミングも重要で、可能な限り
水の中に入れて置きたいそうです。 ずっと入れとけばいいやん!!っと思う
かも知れませんが、入れっぱなしだと本焼は割れるみたいで・・・。


もし割れたら、庖丁に成らないので廃棄、、、一からやり直し。。
でも、しっかり水に入れときたい気持ちとの鬩ぎ合いらしく、勝負所らしいです。
だから、1本勝負より3本4本焼いて何回か限界に挑戦したいとの事。。


その挑戦に打ち勝った庖丁が、この一本だと思うと、なんとも言えない気持ちに。。


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庖丁ありがとうございます!

使用させて、いただく側には、使いやすい優しい庖丁でも、製作される側は限界ギリギリを攻めているんですね。。
大変難しいとは、聞いていましたが・・
目から鱗ですね。
庖丁、大事に使わせていただきます。

Re: 庖丁ありがとうございます!

コメントありがとうございます。

庖丁の詳しいレビューありがとうございました。
職人さんにもメールを読んで頂きました。

「本焼の方が錆びにくいんか??」などなど、楽しそうに読んでおられました。
また一段と気合いを入れて仕事に向かって頂けそうです!

今後とも、よろしくお願い致します。

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TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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