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家庭用文化庖丁の砥ぎ


主婦の口コミなのか。。続々と砥ぎの修理が来ています。

夕方(夕飯)までに、、っという時間指定がされるので、必死のパッチですw

そして、来てしまいました。 中々刃が付かないと思われる文化庖丁が!!
なんか、お客さんが袋から庖丁を出す前に、「きたかも!」っと感じてしまうのは
何故でしょうか(笑)

予感的中で、ステンレス一体成形の庖丁が登場しました。

夕方取りに伺います!との言葉を残してお買い物に旅立たれました。。


この手の庖丁は、鋼材に合わせた刃先の絶対角があるように思っています。
絶対角とは刃先の角度で、ザックリ言えば鈍角な状態。

最初は切れていたハズなので、刃が付かない事も無い。。

なので、この手の庖丁を扱う上では、この絶対角を探さなければ折り合いが付きません。
新品の庖丁だと、刃先に向かって垂直に砥ぎ目がある事が多いので、カンナを研ぐように
砥石と直角に庖丁を構えて中砥石で研いでみました。

これが結構ハマって、おお!いけるやん^^ っと・・・。

ここで止めておけば良かったのですが、色気を出して仕上げ砥石を当てに行ってしまった。
すると、切れ無い刃に変貌!! 何じゃこりゃ??
要するにカエリが薄く出て悪さをしよるんです。 左右に砥石上で揺すってもダメ!
 

負のスパイラルに巻き込まれそうになった所で、この庖丁が入っていたパッケージを見た。
もちろん、研ぎ方などが丁寧に書かれています。

そこに一行「合成中砥石を使用して下さい。」との文言が!!

説明通り、合成中砥石で砥ぎ上げたら、究極では無いものの、普通に切れる刃が付きました。
↑一応オチ付き↑

なんか拍子抜けです。。 これも一つ砥石との相性と言うヤツかも知れませんね。。


釈然としない感じではありますが、一つ引き出し出来ましたw


夕刻、庖丁を引き取りに来た主婦の方々で店のカウンターがスーパーのレジ待ち状態になってました。
今日の夕飯は、楽しく料理できたかな~。


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TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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