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剣型フグ引青一鋼本霞


少し前の研ぎですが、270mm 剣型 フグ引 青一鋼 池田作 本霞+を研ぎました。

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本霞プラスの庖丁ですので、本刃付けし易いのですが、やはり青一鋼は硬い!!
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軟鉄、裏の紋鍛錬(波模様)は鋼が浮き出るぐらいに硬度差があります。
職人さんが、庖丁構造を研ぎだす時に、軟鉄の方が良く研げるor鋼が研げない事が解ります。

こうなると、手研ぎではダイアモンド砥石の出番です!

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反射して見えにくいですが、手研ぎでも軟鉄が先に研げていくので、鋼を狙って研ぎます。

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途中、G-1砥石を当てて、様子をを見ました。
池田氏は鍛冶屋ですが、自身でも少し研ぎをするようで、その際G-1砥石を使って様子を見るとか!
これまで、白一鋼、白二鋼、白三鋼、青二鋼、と相性を確認していますが、今回の青一鋼との相性は
良くないと個人的な判断です。

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あまり、色々な砥石で研ぎたく無いので、#10000超仕上まで飛んでみました。
硬いだけあって、艶は出てきますが、、、滑るような刃しか出ません。(爪には掛かる。。)
*硬過ぎると、普通の研ぎで良い刃が出しにくい・・。

もう一度だけ、G-1に戻ってみたら切刃が綺麗になったので、これを生かしたまま、、、

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最後は北山#8000で糸引と裏押しを行い終了しました。

2017-12-27-7.jpg

写真では撮れませんでしたが、ハガネに鍛流線がハッキリ出ていました。
かなり、低温で鍛えた庖丁だと思います。ちゃんと作ると、これくらいの硬さが普通なのでしょう。
本焼庖丁みたいな打刃物です!


(庖丁鋼材/鍛冶屋)と(砥石)の相性について

鋼材の持つ性能に委ねて研ぐ方法と、砥石で鋼材の切れをコントロールする方法があります。
炭素鋼、ステンレス鋼、よほどの量産品では無い限り、絶対的な相性を得る事は難しいです。

同じ名称の鋼材でも作者によって性格が変わります。
ステンレス鋼も同じ!熱処理で大きく変わります。

これまで、鋼材の持つ性能に委ねて研ぐ事が主流だったと思っていますが、現在は砥石が沢山
あるので、鋼材や熱処理、鍛冶屋に関係なく、鋭い刃を砥石が出してくれます!

たとえ、100円均一庖丁でも砥石を選べば白一鋼のような刃が出せます。

でも!! 鋭い刃が出るだけで、耐久性なるものは存在しません。
一撃で、その切れ味は消えてしまいます。 だから、優秀な鍛冶技術、熱処理などは必要です。

だから、何なの?っと言われそうですが、刃の切れ具合は思ったようにコントロール出来ます。
青鋼で白鋼の掛かりとか! 白鋼で青鋼の耐久性とか! ステンを炭素鋼のようにとか!

選択肢が増えて、出来る事が増えてきたように思います。

ちょっと、伝統などから離れた感じですが、、、毎日の研ぎやメンテナンスを考えると!!ですね。

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低温鍛接

もともと硬い青1を丁寧に低温鍛接したらさぞかし硬いことでしょうね。

低温鍛接で有名な土井さんのと比べても遜色ないくらいの硬さでしたか?

No title

青木さん
お疲れ様です。

池田美和氏の青一鋼の鍛造で、達哉さんの本刃付け、
大切に育て上げて使用いたします。
ありがとうございました。

鍛流線、はっきり見えています!
裏も良い感じです。

ブログ掲載もありがとうございました。


Re: 低温鍛接

Kenさん
コメントありがとうございます。
池田氏は低温鍛造が特徴です!良く鍛えられているので硬いです。
青一鋼の特性も加わって、かなり硬いです。
土井さんの青二鋼よりも硬いです!!

Re: No title

HSさん
コメントありがとうございます。

お送りまでお時間を頂きましてありがとうございました。
相当攻め込んだ研ぎをしても刃持ちするように感じます。
お好みに合わせて研ぎ育てて頂ければと思います。

研ぎ抜きなどが必要になった時は、ご連絡下さい。
継続してサポートさせて頂きます。

鍛流線、ハッキリ見えますよね!
本焼包丁のような鋼の状態です。
相当低温で作られているように思います!!

昨年購入した富樫作の皮剥きにも鍛流線がでます。
見えるのはどれも軟鉄のみなので肝心の鋼がどうなってるのか気になるところです。
エッチングでもすれば観察出来ますけど。
鍛流線は結晶が破砕され巣が埋まった痕跡。
繰り返し力が加わったりして起こる疲労破壊が起こりにくく、衝撃を受けた際のエネルギーが巣に集中して起こる欠損が起こりにくい、つまり、その河豚引きはきっと腰が強く粘り強い包丁に仕上がっているでしょうね。
比較的、刃先も欠けにくいかもですね。

鍛流線は焼きならし、焼き入れの時に消えてしまう可能性があるんです。
焼きならし、焼き入れを経て鍛流線が残るのは熱処理にかかった時間が短く、温度も最低限だったからではないでしょうか?

そうでなければ、破砕され細かくなった結晶は再び成長し粗大な結晶組織になってしまうからです。

自分の手元にはもう一本、鍛流線がでる包丁があります。その包丁の裏すきには二ヶ所アイケがあります。でも、刃ははっきり言ってなまくらです。鞘から抜くときに擦れただけで刃が潰れる程です。
多分、鍛接と焼き入れの温度を見誤って温度が低過ぎて焼きが入っていないのではないかと思います。
だから鍛流線も結晶が粗大化することなく残ったと推測しています。


と、色々書きましたがあくまで推測です。
焼きならしや焼き入れによって鍛流線が消えてしまうのかどうかも分かりません。
長時間800度位で加熱していれば消えると思いますが。m(__)m
鍛流線が出る出ないは砥石との相性も大きく関係していると思います。

Re: タイトルなし

ゆうじさん

コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみません。。。

そうですね富樫氏の包丁にも出ています。
僕が確認したのも軟鉄ですので、鋼の状況は解りませんが、
低温で鍛えるいるのだと想像は出来ます。

今回のフグ引庖丁は、打ち刃物ですが曲がる事が無くバネのように
柔軟性があります。形状記憶的な感じです。

エッジングして組織を見る事はありませんが、砥いだ感覚と刃の具合で
色々と判断しています。きっちり調べたら色々解る事もあるのかと思います。

*砥石の種類で見えやすくなったりしますね!*

使用者さんが現場で、どのような感じで使えてるのかが気になります。

プロフィール

TATSUYA AOKI

Author:TATSUYA AOKI
大阪堺の包丁屋で働き、試行錯誤を繰り返す男です。

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